4日に沖縄を訪問した鳩山由紀夫首相の主な発言は次の通り。
【報道各社のインタビュー】
−−(最低でも県外という)公約を覆した政治責任をどう考えるか
首相「公約は選挙の時の考え方。民主党としてではなく、私自身の発言だ。自分の発言の重みは感じている。ただ、普天間の危険性除去、沖縄の負担軽減をパッケージで考えるとき、どうしても一部の負担をお願いせざるを得ない」
−−名護市辺野古沖の杭打ち桟橋方式は「自然への冒涜(ぼうとく)」に当たらないか
首相「辺野古の海を拝見し、大変きれいな海だと。この国の環境を守りながら平和を維持していく解決策があるか、国民全員で考えていかないといけない」
−−説明した考え方は県民の思いに応えられるか
首相「そう簡単に一度で伝わったと思ってはない。自分の気持ちと、県民の気持ちにまだ乖離(かいり)がある。皆さんの理解が少しでも深まるよう努力したい」
−−県外移設が難しい理由として、米海兵隊の抑止力などをあげた。『最低でも県外』と発言した時点では認識が浅かったのか
首相「当時、海兵隊の存在が抑止力として沖縄になければならない理由はないと思っていた。ただ、学べば学ぶほど、海兵隊の役割を考えたときすべて連携して抑止力が維持できるという思いに至った。浅かったといわれれば、その通りかもしれない。すべて県外、国外に出すという結論にはならなかった」
【仲井真弘多沖縄県知事との会談】
知事「県外移設実現の期待が高まっている。普天間飛行場の危険性を早く除去し、基地負担の大幅軽減などをお願いしたい」
首相「皆さんに多大な迷惑をかけたことを申し訳なく思う。率直に県民の皆様にもおわび申し上げないといけない。すべてをパッケージとして解決することが大事だ。海外という話もなかったわけではないが、日米同盟関係、また近隣諸国との関係を考えたとき、抑止力という観点から、すべて県外にというのは現実問題として難しい。普天間の危険性の早急な除去を果たし、皆様の負担をできる限り減らす努力をする。ぜひ沖縄の皆様にも負担をお願いしなければならない」
知事「(4月25日の)県民大会の率直な県民の声を受け止めてほしい」
首相「嘉手納基地以南の整理統合の話、日米地位協定の話など誠心誠意、努力する。約束します」
知事「マスコミから情報が先に出る。同時に情報が来るようにしてほしい」
首相「完全な政府案としてまとまっていないので恐縮だが、できる限り県民の皆さんとともに解決させていただきたい」
【高嶺善伸県議会議長らとの会談】
議長「首相は『最低でも県外』と約束した。知事に辺野古沿岸への修正案を説明したと聞く。県内移設は絶対反対が議会の立場だ」
首相「『最低でも県外』と申し上げたのは事実で、発言の重みをしっかりかみしめる。ただ、容易ではないと日々感じている。抑止力を維持していく海兵隊の役割。陸上部隊とヘリ部隊との間の共同訓練を考え、厳しさを痛感している。ただ最終的に案が決まっているわけではない。5月末まで機会を見ておじゃまし、また皆様と議論させていただければと思っています」
玉城義和副議長「首相の発言は極めて遺憾だ。QIP(杭打ち桟橋)方式を含め県民は不満と不安を持っている」
首相「いろいろ検討しているが、果たして埋め立てというやり方でいいのか。環境に配慮すべき時を迎えている。基地問題もそう。埋め立ては極力抑えるべきではないかという考えが政府の中で出ており、米国との議論でも追求したい」
副議長「沖縄と徳之島の関係者に会うことはメディアの報道を裏付ける」
首相「沖縄の皆様、徳之島の皆様に率直に普天間飛行場移設で、負担の協力を願えないかという思いだ」
【稲嶺進名護市長との会談】
市長「今日まで名護市民は疑心暗鬼の日々を過ごしてきた。すべての県外移設は難しいという発言が辺野古を意味するなら到底受け入れるものではない」
首相「『この海を汚したくない』という思いが私の心にも強く存在する。いつになるか分からないが、将来的にはグアム、テニアンへの完全な移設もあり得ると思う。環境に配慮し、海を汚さない決着を模索していくことも非常に重要だ」
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